全ての科目をまんべんなく勉強する時間があればよいのですが、6年生から本格的な受験勉強を開始する場合、時間が限られますのでポイントを絞って学習するのがよいでしょう。
東京大学教育学部附属中等教育学校に限らず、中高一貫校の合否を分けるポイントは算数と言われます。学習の時間配分は算数を多めにが基本戦略です。
適性検査Iは差がつかない
国語、社会を中心とする適性検査Iは点差がつきにくいようです。実際、子供の模試の結果を見ると、自身の結果がよかったときは平均点も高く、自身の結果が悪かったときは平均点も低いという傾向が見られました。
点差がつきにくい理由として、適性検査Iはそれぞれが独立した問題が多いこと、また全然解けないという問題はあまりない(選択回答問題が多い)ことが考えられます。
適性検査Ⅱはびっくりするほど点差がつく
一方で算数、理科を中心とする適性検査IIはびっくりするほど点差がつくことがあります。
理由としては2つ考えられます。1つは計算ミスです。受験生といえどもまだ小学生です。大人からすると信じがたいような問題の読み飛ばしや計算ミスがしょっちゅう起きます。受験直前でもあまり変わりません。
もう1つの理由は算数問題の場合は、直前の解答を前提として答える連続問題があるからです。このような連続問題は最初の問いにつまずくと0点、逆にうまく流れに乗って解答できると20点などと極端に点差が開くことがあります。
学習の時間配分は親の指導が必要
普通の子供は学習時間を戦略的に配分するということなどは思いも及びません。これこそは親が子供に指導してあげてよいところでしょう。
我が家では子供に適性検査Ⅱで差がつきやすいことを説明した上で、学習の時間配分を6~7割くらいを算数と理科に割り当てました。特に直前期においては8割くらいを算数の時間にあてました。