作文はとっかかりが難しく苦労しました。
子供の場合、大きな転機になったのは、Z会の夏期講習でした。このときの講習の指導がなければ克服は難しかったでしょう。
具体的には一日置きに課題がでました。
毎回質・量ともに重たい課題です。一緒にみていましたが、進めていくうちにZ会のテキストは難易度の高い桜修館スタイルだということがわかってきました。
桜修館の出題基本方針は過去問とともに開示されています。
基本方針
(1) 小学校で学習した内容を基にして、思考・判断・表現する力をみる。
(2) 与えられた課題の条件を整理し、論理的に筋道を立てて考える力をみる。
(3) 身近な生活を題材としてその中にある課題を自分の経験や知識で分析し、考えや意見を的確に表現する力をみる。
作文においては(3)を如何に早くイメージするかというところが肝心です。
そこで、子供は自分の経験については自分のやっているスポーツの経験で書く、将来に関する課題であれば今描いている将来なりたい職業で書く、という戦略をとることにしました。苦労しながら何度も書くうちに、「もうこの2つで行こう!」と決めたものです。
そのうちに作文の書き方のフォーマットが身についてきました。
「課題に対する自分の考えを書く」「自分の経験に基づいた(ここで固定2つのテーマからネタをひっぱる)具体的例を書き」「結論を書く」
この方法で講評をもらったら、その部分を書き直し、次の課題の時に気をつけるということを地道に続けました。先生は課題ごとによくできた生徒の作文を紹介してくれるのですが、最後の課題の講評に、子供の作文も紹介されました。評価されたことで子供はすごく自信がついたようです。厳しい指導もこういうご褒美が子供のモチベーションをキープするのだな、と塾のすごさを感じたものでした。