東京大学教育学部附属中等教育学校の問題は独特と言われます。過去問の活用が極めて重要です。私たちは過去問を2回購入しました。
4月 出題傾向を把握する
過去問の最新版の発売は10月くらいです。ですが10月を待っていたのでは出題傾向の把握という意味では遅くなります。そのため我が家では過去問の傾向分析のために前年度発行の過去問(最新年度の過去問が収録されていないもの)を4月くらいに購入しました。
過去問にはプロが分析した出題傾向が書かれています。当然これは参考にします。しかしそれ以上にお父さん・お母さんが実際に問題を解いてみて出題傾向の感覚値をつかむことが大切だと思います。
眺めるだけではだめです。実際に解いてみることによって「この問題で何を問うているのか=学校が大事にしているポイント」がわかってきます。
1年分も2年分でもよいので解いてみると、過去問の分析コメントの内容が本当の意味で理解できるようになります。
また4月の時点でお子さんにも過去問を解いてもらってもよいのですが、全然解けなくても焦らないようにしましょう。うちの子は4月の時点では2割も解けませんでした。
本格的な活用は10月下旬から
10月になると最新年度(受験する年の前年度)の過去問が収録されたものが発売されます。この時期から少しずつ過去問を解いてみるとよいでしょう。
10月の時点でもまだそれほど解けないと思いますが、過去問に触れることによって現在の自分の実力と合格に必要な力との距離感がつかめてきます。
過去問にインデックスラベルをつける
過去問を購入したら一番最初にやるべきことは、年度別のインデックスラベルを張ることです。こうすることによって必要な個所を探しやすくなります。細かいことですが、学習の雑事をできるだけなくしていくことが大事だと思います。ちなみにインデックスラベルを付けるやり方は大原予備校で教わりました。
過去問は拡大コピーして使う
過去問は最低2~3回は繰り返して使います。ですから問題用紙と回答用紙をコピーして使います。回答用紙だけでなく問題用紙もコピーする理由は、実際の試験では問題用紙にアンダーラインなどの書き込みをするからです。過去問を解くときは本番さながらに問題用紙に線を引っ張りながらやってみましょう。
またコピーする際は拡大コピーしましょう。過去問のサイズは見開きB4ですが実際の試験の用紙は見開きA3だからです。細かい点ですが、できるだけ本番に近い環境を用意してあげましょう。
何年分やればよいか?
直近5年分やれば十分かと思います。それ以上遡っても出題傾向が異なりあまり参考にならないでしょう。過去にたくさん遡るより直近5年分を何度か繰り返すほうが有効だと思います。特に東大附属の出題形式は2016年度(平成28年度)を境に大きく変わりました。
無駄になるようですが、2025年受験を考えている方は早めに2024年度の過去問で過去の傾向を分析しておき、10月になったら直近の過去問が収録されている2025年度版を手に入れるのが理想です。
10月に入ってから初めて過去問を見るのは少し遅いように思います。過去問は受験対策の中でも最も大切なものです。惜しみなく投資したほうがよいと思います。