母です。
夫の視点からも、併願するかどうかを書いています。 東大附属受験【併願するかどうかの判断】
2月3日に試験が終わり、発表は5日の午後3時でした。
子供が4日に学校にいくと、殆どの子供たちの結果が出ていて、ほぼみんなお花畑状態だったそうです。
○○に受かった、誰々は△△、□□と●●を受けて全部受かった…
私立校に疎い子供は学校の名前はあまり判っていませんでしたが、情報に圧倒されて帰ってきました。
そして夫にポツンとこう言ったそうです。
「単願で受けたことも、結果にも後悔していないけど、頑張った証が欲しかった」
夫は今もちょっと意味がわからないと言います。結果が出る前にどうしてあんなこと言ったんだろうと。
強い意志が必要な【単願】という選択肢
夫が書く通り、私達と子供は単願を選択し、東附に挑戦しました。
実は私個人は1月頃、内心グラグラと迷っていました。
子供には決して言えないけれど
「もし不合格だった時はすぐに公立中学校にいく準備をする」
「どういうふうに前向きに伝えられるだろう」
「私自身やれるべきことがもっとあったのでは、と後悔しないか」
などとネガティブなことを思い悩んでいたのです。
慣れない直前講習で平日も電車に乗って塾に行くことに疲れも見せず、子供は頑張っています。
そんな姿を見て「この頑張りの結果がでないなんて」と思わずにいられませんでした。
中学受験は受かる数よりそうではない数が多い過酷な経験といえます。
私立メインで志すならば、子供の自己肯定感を損なわないためにも、併願も戦略的に計画するのは当然でしょう。
直前になってそこに思い至っていたのです。「ですよねーー」ってなもんです。
合格した併願先に行かず、学区の公立へ行ったとしても、自ら選んで行かないという気持ちを持たせてあげるべきだというような意見もあったりします。
そうかもしれません。けれどどうしても勉強の方向性は二手に分かれざるを得ない。悩みは最初に戻るのです。
最適解はない 子供を信じてできることを全部する
子供はギリギリのところでやるべきことを全てやれたようでした。 【入試前日】ケアレスミス撲滅大作戦
結果として、選んだ選択肢は間違ってなかったと思います。
やれることを全部やろうと取り組めたと思います。
子供が言った一言は、もしかしたらもう少し頑張れたのではという気持ちがあったから出たのかもしれません。ほんとうのギリギリに伸びた実感が出つつあったから、もっと手応えがあれば思わなかったことだったのかもしれません。
合格した後はそんなことを言ったことも忘れてしまっているようですが。
私自身は言えずに悩んでいたことは言わぬまま、何度も何度も胸を撫で下ろしました。
そして5歳下の二人目の子供にもう一度同じことができるかと言われると、今のところその勇気はないです。しばらく時間がかかりそうです。それくらいの経験でした。